クリスマスのお話
「……ちなみに氷月さんの家に入り浸ってどのくらい?」
「もう少しで一年になるかなぁ?」
それがどうしたの?とお弁当を食べながら瀬名ちゃんを見つめる。
豹くんの作る卵焼きおいしいなぁと思っていると難しい顔をしてわたしを呼ぶ瀬名ちゃん。
ごくり、何かの覚悟を決めたようにわたしを見た瀬名ちゃんにますます首を傾げるわたし。どうしたんだろう。
「桜と氷月さんって、付き合ってるの?」
「………」
もぐもぐ。ごっくん。お茶をずーっとすすってほっと一息。
わたしは瀬名ちゃんをまっすぐ見てニッコリ笑う。
「多分!!」
自信を持ってそう言えばガックリと瀬名ちゃんは肩を落とした。
今日の瀬名ちゃんはなんだか元気だなぁ。クリスマス目前だからかな?やっぱりテンション上がるよね?わかるわかる!!
うんうんと頷きお弁当を食べているとガバッと顔を上げた瀬名ちゃんにキョトン。次はどうしたんだろ。
「今さらだけど桜は氷月さんのこと好きよね?」
「うん!大好き!」
「…恋愛でよね?」
「そうだよ?」