クリスマスのお話



そしてクリスマス・イヴ当日。なんと!昨日豹くんから家で待っててと鍵をもらいました!やった!(今までなくすと困るからと鍵はもらえなかった)


わーい!と喜ぶわたしを呆れたように見ていた瀬名ちゃんだけどそれは気にせずにうきうきと考える。


豹くん夜になるって言ってたよね。どのぐらいになるのかなぁ?あんまり遅くはならないよね、豹くんお仕事しっかりできるし。


実は実は、クリスマス・イヴに何をしようかなーと考えていた中で豹くんに日頃の感謝を込めて料理を振舞ってあげようとレシピをチェックしていたのです!


それを瀬名ちゃんに伝えたら「やめなさい」と即答された。しかも真面目な顔で。そう言われるのはなんとなく予想していたんだけどね。


わたしだってそこまで馬鹿じゃないし自分の料理センスが破壊的に悪いって自覚はしている。でもいつも美味しいごはんとかお部屋のお掃除とかお洗濯とか、もろもろ豹くんの家に行くようになってからお世話になってるもん。たまにはわたしが豹くんのために何かしてあげたいって思う。


それを瀬名ちゃんに一生懸命伝えると「氷月さん、面倒見いいわよね…」と遠い目で違う感想を言われた。わたしの話はスルーされたらしい。しょぼん。





< 9 / 19 >

この作品をシェア

pagetop