右ストレートを君に
第1話
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学校って、窮屈だ。
そこで生きるためには、面倒な手段をたくさん使わなきゃならない。
特に、なんの取り柄も持たない人間は。
人の顔色伺って生きてきたあたしに、その声は突き刺さった。
「俺、お前みたいなやつ嫌いだわ。」
この男と出会った日から、あたしの世界は…
転校してきた猫系男子
豊永光(トヨナガヒカル)
×
趣味がギターの普通の女子
北村真夜(キタムラマヨ)
─息苦しさも、悲しさも、涙も全部、音に変えて生きてきた。
「俺、今のお前は結構好きだよ。」
君が言った一言が、あたしの音を変える。
ねえ。君に出会って、溢れて止まない音を知った。知ってしまったんだよ。
"君と会う夜はいつも、幸せで苦しかった。"
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失恋した幼馴染みと話すと、自然と足が向かってしまうのは、あの日の切なさがつまった屋上。
そこには、あの日と違って、自ら「変態」と名乗る、不思議な先輩がいた。
その優しげな声に、
包み込んでくれるような言葉に、
私の傷が、頑なだった心が溶けていく──
「君は、変わりに来たんじゃない?」
「今、君の目の前にいるのは俺だ。」
いつからだろう。
あんなに寂しいと思っていた屋上が、優しい温かい場所に変わっていたのは。
ねえ、先輩。
教えて下さい…─
短編集「すきだよ。」より
──"青空"のその後のお話。
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気づいてよ、なんて言えないから
私は今日も
冗談の水面下に恋心を落とすんだ
*先生!×noichgo片想い短編小説コンテストエントリー作品
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