右ストレートを君に
第1話
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学校って、窮屈だ。
そこで生きるためには、面倒な手段をたくさん使わなきゃならない。
特に、なんの取り柄も持たない人間は。
人の顔色伺って生きてきたあたしに、その声は突き刺さった。
「俺、お前みたいなやつ嫌いだわ。」
この男と出会った日から、あたしの世界は…
転校してきた猫系男子
豊永光(トヨナガヒカル)
×
趣味がギターの普通の女子
北村真夜(キタムラマヨ)
─息苦しさも、悲しさも、涙も全部、音に変えて生きてきた。
「俺、今のお前は結構好きだよ。」
君が言った一言が、あたしの音を変える。
ねえ。君に出会って、溢れて止まない音を知った。知ってしまったんだよ。
"君と会う夜はいつも、幸せで苦しかった。"
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失恋した幼馴染みと話すと、自然と足が向かってしまうのは、あの日の切なさがつまった屋上。
そこには、あの日と違って、自ら「変態」と名乗る、不思議な先輩がいた。
その優しげな声に、
包み込んでくれるような言葉に、
私の傷が、頑なだった心が溶けていく──
「君は、変わりに来たんじゃない?」
「今、君の目の前にいるのは俺だ。」
いつからだろう。
あんなに寂しいと思っていた屋上が、優しい温かい場所に変わっていたのは。
ねえ、先輩。
教えて下さい…─
短編集「すきだよ。」より
──"青空"のその後のお話。
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気づいてよ、なんて言えないから
私は今日も
冗談の水面下に恋心を落とすんだ
*先生!×noichgo片想い短編小説コンテストエントリー作品
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有坂美月(ありさかみづき)31
二歳の男の子を育てるシングルマザー。
商社勤務だが、会社が手がけているカフェ事業部に異動し小松のカフェで働いている。
挫折とあきらめを繰り返しながらも前向きに、そして愛する息子第一で生きている。
今も息子の父親のことを忘れられずにいる。
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ブルーインパルスのパイロットとして三年間の任期を終え、小松基地に転属。
そしてF-15戦闘機のパイロット、通称イーグルドライバーとして任務についている。
仕事に対してストイックで、優秀なパイロットとして周囲からも認められている。
別れるしかなかった美月のことを、離れてから十一年経った今も忘れられずにいる。
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高校時代に付き合っていた碧人と奇跡的な再会を果たし
気持ちを抑えきれず一夜を過ごした美月。
その後妊娠がわかり、内定していたイギリス赴任をなくなく辞退した。
無事に出産してから二年。
息子の蓮人とともに小松に赴任し、カフェでの仕事にやり甲斐を感じていた矢先。
再び奇跡が起こり、碧人と再会。
そして――。
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※ 2025年3月ベリーズ文庫から発売予定です。
書籍版はサイト版よりも溺愛テイストをアップし
ふたりをさらに幸せにしております。
よければそちらもお楽しみくださいませ。
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