想いはトクベツよ!
ナスノは笑顔でこう言った。
「お兄ちゃんだって鬼じゃないわ。
シエナが頭のいい子だってことは知ってる。
ただ、そそっかしいだけ。
それも知ってる。」
「でも・・・でも。」
「大丈夫よ、あ・・・でも受験できなかったことは結婚式の後でいいなさいね。
今、いっちゃうと、私の結婚式までイライラ、ピリピリした雰囲気になるしね。」
「うん、わかった。ありがとう、お姉ちゃん。
政略結婚っていうけど、うまくいってるんだね。」
「まぁね・・・まだ1度しか会ったことはないんだけど、ブサイクじゃないし、お金持ちだしいいんじゃないかしら。」
「それでいいの?
愛し合って結婚できなくてもいいの?」
「パパとママだって結婚してから好きになったってきいてるし、事故で死んじゃったときも仲良しさんだった。
大丈夫だわ・・・きっと・・・。」
「私はお姉ちゃんの味方だからね。
お姉ちゃんが幸せになるなら、私は応援ばっちりしちゃうからね。」
「ありがとう。シエナ・・・」
そう、このとき私は、私たち兄妹は何があっても助け合って生きていけるんだって思っていた。
まさかこの後、兄妹が離れ離れになるとは予想もしなかったのである。
「お兄ちゃんだって鬼じゃないわ。
シエナが頭のいい子だってことは知ってる。
ただ、そそっかしいだけ。
それも知ってる。」
「でも・・・でも。」
「大丈夫よ、あ・・・でも受験できなかったことは結婚式の後でいいなさいね。
今、いっちゃうと、私の結婚式までイライラ、ピリピリした雰囲気になるしね。」
「うん、わかった。ありがとう、お姉ちゃん。
政略結婚っていうけど、うまくいってるんだね。」
「まぁね・・・まだ1度しか会ったことはないんだけど、ブサイクじゃないし、お金持ちだしいいんじゃないかしら。」
「それでいいの?
愛し合って結婚できなくてもいいの?」
「パパとママだって結婚してから好きになったってきいてるし、事故で死んじゃったときも仲良しさんだった。
大丈夫だわ・・・きっと・・・。」
「私はお姉ちゃんの味方だからね。
お姉ちゃんが幸せになるなら、私は応援ばっちりしちゃうからね。」
「ありがとう。シエナ・・・」
そう、このとき私は、私たち兄妹は何があっても助け合って生きていけるんだって思っていた。
まさかこの後、兄妹が離れ離れになるとは予想もしなかったのである。