想いはトクベツよ!
ナスノの結婚式当日、シエナはナスノの花嫁姿を見に一足早く控室へと出向いた。
「おねえちゃん、あれ?
おねえちゃん・・・どこなの?」
「シエナ?ここよ。奥の部屋まできて。」
「うん、あれ?ナスノおねえちゃん、まだドレスに着替えてないの?」
「そろそろ着ようと思ってたんだけど、お手伝いさん待ちなのよ。
それより、会場の様子どうだった?
人はたくさん来てたかしら?」
「うん、すごい人だったよ。
おねえちゃんのお相手の高井さんの家ってすごいのね。
お金持ちだし、実業家とか弁護士とか、かなりの有名人みたい。」
「そうなのよ。高井 司さんは経済界でも有名な実業家なの。
それでいて化学者でもあるのよ。
今日も、ほら、この薬を私たちのために作ってくれたの。
シエナも飲みなさい。」
「なんなの?それ・・・」
「これはね、緊張をおさえる薬なの。
リラックスして結婚式に臨めるようにって司さんが作ってくれたのよ。
私はさっき、1ついただいたからシエナもどうぞ。」
「えっ・・・大丈夫なの?
おねえちゃんは飲んだの?」
「ええ、飲んだおかげで冷静にあなたとも話しているでしょう?」
「へぇ、司さんってすごく頭のいい人なんだぁ。
じゃ、いただきます。」
ゴクッ!!
飲んで1分もしないうちに、シエナはソファの上に倒れこんだ。
「シエナ・・・許してね。私、愛してる人がいるの。
結婚の約束もしてるから、あとのことはシエナ・・・お願いね。
大学のことは黙っておいてあげるから、司さんに相談したらいいわ。
ごめんね。シエナ・・・。じゃ。」
そして、シエナが目を覚ましたとき、目の前に見知らぬ男性が立っていた。
「あれ・・・ここは?
おねえちゃん?」
「まさか君が、俺の花嫁だとはねぇ。
まぁいいや。坂梨の娘には違いないしな。
それに・・・っふふっ、君が俺の花嫁。
君が薬を飲んだとはね。」
「ちょ、ちょっと、待ってよ。
薬がどうとか、私があなたの花嫁ってどういうことなの?
あなたは誰?」
「俺は君の夫となる高井 司だ。
これからよろしくな。
さぁそろそろみんながお待ちかねだ。行こうか。」
「えっ?だって高井さんはナスノおねえちゃんの・・・おねえちゃんのお婿さんなのに。」
「ナスノは逃げたみたいだぞ。
君はお姉さんの交代要員だったみたいだね。
もう時間がない。客に騒がれたくないだろう?
それにここで君が騒いだりしたら、君のお兄さんの会社が倒産するかもしれないよ。
坂梨食品を救えるのは俺だけだからね。」
「おねえちゃん、あれ?
おねえちゃん・・・どこなの?」
「シエナ?ここよ。奥の部屋まできて。」
「うん、あれ?ナスノおねえちゃん、まだドレスに着替えてないの?」
「そろそろ着ようと思ってたんだけど、お手伝いさん待ちなのよ。
それより、会場の様子どうだった?
人はたくさん来てたかしら?」
「うん、すごい人だったよ。
おねえちゃんのお相手の高井さんの家ってすごいのね。
お金持ちだし、実業家とか弁護士とか、かなりの有名人みたい。」
「そうなのよ。高井 司さんは経済界でも有名な実業家なの。
それでいて化学者でもあるのよ。
今日も、ほら、この薬を私たちのために作ってくれたの。
シエナも飲みなさい。」
「なんなの?それ・・・」
「これはね、緊張をおさえる薬なの。
リラックスして結婚式に臨めるようにって司さんが作ってくれたのよ。
私はさっき、1ついただいたからシエナもどうぞ。」
「えっ・・・大丈夫なの?
おねえちゃんは飲んだの?」
「ええ、飲んだおかげで冷静にあなたとも話しているでしょう?」
「へぇ、司さんってすごく頭のいい人なんだぁ。
じゃ、いただきます。」
ゴクッ!!
飲んで1分もしないうちに、シエナはソファの上に倒れこんだ。
「シエナ・・・許してね。私、愛してる人がいるの。
結婚の約束もしてるから、あとのことはシエナ・・・お願いね。
大学のことは黙っておいてあげるから、司さんに相談したらいいわ。
ごめんね。シエナ・・・。じゃ。」
そして、シエナが目を覚ましたとき、目の前に見知らぬ男性が立っていた。
「あれ・・・ここは?
おねえちゃん?」
「まさか君が、俺の花嫁だとはねぇ。
まぁいいや。坂梨の娘には違いないしな。
それに・・・っふふっ、君が俺の花嫁。
君が薬を飲んだとはね。」
「ちょ、ちょっと、待ってよ。
薬がどうとか、私があなたの花嫁ってどういうことなの?
あなたは誰?」
「俺は君の夫となる高井 司だ。
これからよろしくな。
さぁそろそろみんながお待ちかねだ。行こうか。」
「えっ?だって高井さんはナスノおねえちゃんの・・・おねえちゃんのお婿さんなのに。」
「ナスノは逃げたみたいだぞ。
君はお姉さんの交代要員だったみたいだね。
もう時間がない。客に騒がれたくないだろう?
それにここで君が騒いだりしたら、君のお兄さんの会社が倒産するかもしれないよ。
坂梨食品を救えるのは俺だけだからね。」