それが辛くても愛してるから

「ん?あれ、あー、あのまま寝たのか…。」

私は、昨日傷を負ったmasterShiroが傷のせいで熱が出たので、徹夜で看病するつもりだったがどうやら途中で、寝てしまったようだった。自分自身、masterが撃たれ、心に余裕がなかったようだ。でも、朝起きたら昨日のように動揺はしていなかった。

「ん…ぅ。ふぅ…。」

masterは、体を窄め、また眠りについた。習慣で3時に起きる、私は疲れていたのか今は、5時だった…。

「さてと朝飯作りますか!」

私はmasterを起こさないよう部屋を出て、階段を降り、朝ごはんを作ろうとしたそのとき。

コンッコンッ

台所の一番前のコンロを外し隠してあった、手銃を手に強く握り、はいと答えた。
すると相手は、ドアを一定のリズムで叩き始めた。それが意味することは、情報屋がドアの向こうの相手が情報屋という事。

「Police informer(情報屋)か…。久しいな。何様だ。」

私は、仕事上はこの様な物言いになる。

「あれぇ?黝ちゃん?相変わらずだねぇ…。」

ドアの向こうでもわかる、ニヤついている此奴は、情報屋の見習い津だった。私の作る飯を時々食いに来る、此奴と出会ったのは、中国マフィアの、時期頭領を決める抗争だった。時期頭領候補は2人居て、その一方についていた津だったが、津のいる一方の方が負けてしまい、その時は肩に刺し傷がある状態でその場から逃げた津に運悪くぶつかってしまい、抱きとめた私だったが、津は気を失いそのまま置いて帰るのも気が引けたので、その時情報屋で、働く奴がいるという、情報を持っていた私は、金を払い、情報屋に引き取ってもらうことにしたのが良かったのか津は順調に回復し、時たま顔を見せる内に懐かれて今に至るというわけだ…。

「なんで知ってる?今ここにいるという事。」

津は当たり前という様にそれは、俺が情報屋だからぁ〜と、答えやがった。

「早く、あ〜け〜て〜!」

ドアの向こうで叫ばすのもなんだか、私の耳に
響き過ぎて、鬱陶しかったのでドアを開けてやるとすぐに入ってきた。
その格好は、もう私と出会った時より大きくなり私の背を越していた。もう担ぐことは無理だろう。少し巻きかかった漆黒の髪に光は宿らず目もまた同じだった。それに気づくたび、私は少し落胆する。ああ、まだ、こいつに光は見えていないんだなと…。

「これから朝食だったんだ。座って待ってろ。で、もう1人外に隠れてる奴は誰だ。」









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