あなたがここにいる奇跡
「え、やだ、暗いの嫌っっ!」
「花音、僕がいるから大丈夫だよ、ね?落ち着いて!」
「嫌っっ!ゴホッッ、はぁ、はぁ、はぁ、イッ、タイ、太樹、心臓が痛いよ、いたい」

「花音、大丈夫?花音!」
ここで私の意識が飛んだ。そう、私はパニックになると決まって発作を起こす。おっきな音にも敏感なんだ。

この時はまだちっさいながら、死ぬかと思ってたんだ
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