あなたがここにいる奇跡
*花音の人生
俺は佐崎太樹

花音が死んで1年が過ぎた。
この日々は、1日とも花音のことを忘れたことはなかった。これから先もそうだろう。おれは、ガキの頃から花音のことを愛してた。でも、俺は花音のプライドを知ってたから。俺が告白なんてしたらあいつは体のこと気にして、我慢するだろう、それで、俺のことふるんだろうなってずっと分かってたから、俺も自分の気持ち封じ込めてた。それが、あいつのことあんなに苦しめてたなんて知らなかったから
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