勿忘草
「凛花ー!おはよう!!同じクラスになれてよかったね!!」



「咲!おはよ!本当に良かったよ、同中なの咲だけだもん〜!」



「…悠馬くんから、連絡とか来た?」



「来るわけないじゃん。今頃、私のことなんか忘れて、元気にやってるんじゃない?」



私と悠馬が別れたのは中学の卒業式の前日。



理由は結局教えてもらえなかった。



それどころか、私に内緒で志望校も変えてしまったから、悠馬が今どこで何をしてるのか全然わからない。



「…そっか。それにしても悠馬くん、どうしちゃったんだろうね、凛花にベタ惚れだったのに。」



「知らないよ。…もうこの話は終わり!もっと楽しい話しようよ!」



「うん…。」
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