勿忘草
「あ、凛花ちゃん、見て!すっごい綺麗じゃない?」
羽柴くんが指差す先を見ると、そこには紫陽花が咲いていた。
「ほんと、綺麗だね。」
「俺、あーゆー色好きなんだよね、淡い色。」
「そうなんだ…。」
なんか、私の心みたい。
悠馬のことほんとは好きなのに、忘れようとして、羽柴くんのこと好きになろうとして…。
曖昧な私の心を映してるような紫陽花を、予鈴のチャイムが鳴るまで、私はずっと眺めていた。
羽柴くんが指差す先を見ると、そこには紫陽花が咲いていた。
「ほんと、綺麗だね。」
「俺、あーゆー色好きなんだよね、淡い色。」
「そうなんだ…。」
なんか、私の心みたい。
悠馬のことほんとは好きなのに、忘れようとして、羽柴くんのこと好きになろうとして…。
曖昧な私の心を映してるような紫陽花を、予鈴のチャイムが鳴るまで、私はずっと眺めていた。