蘭蝶
「それより、中入るよ?」


優人「あぁ。」


「隼人、歩きづらい」


隼人「なら、これでいいだろ?」


そう言って私をヒョイっと抱き上げた


恥ずかしい。


けど楽だし優人しかいないからいっか


優人「ホントに大丈夫か?熱でもあんじゃねぇーの?」


「ないよ」


疑いの目を向けられるが心配してるのが丸わかりだ


そんなに心配しなくても平気なのに


隼人「……美玲。ホントに平気か?」


いつになく真剣な表情の隼人に言葉が詰まってしまう


「平気だって…ってちょっと…!」


隼人「…優人ちょっと行ってくる」


優人「あぁ」


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