蘭蝶
『……ん?』


ぎゅっとママにしがみつくように抱きつく


「大好きだよ」


『私もよ。紅葉いいえ…美玲。』


「うん」


『ほら、行きなさい?あの光まで』


ママの指差す方には光が溢れていた


「…うん、ママ。また会おうね。」


『えぇ』


「それまで、バイバイ!」


手を振ると振り返してくれたママ


『たくましくなったわね…紅葉…』


ママがそんな事を呟いていたなんて知らなかった


光の方へとズンズン進んでいく


?「美玲…」


大好きな人が私を呼んでくれている声がする


その声に向って走る


そして、だんだん私の身体は重くなっていった

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