蘭蝶
湊side


「美玲…」


ポツリと零す愛しい人の名前


あの日から1年半経った


俺らは皆3年生になって学校に通ってる


勿論王蝶の奴らも。


俺は、毎日のように学校帰りここによって面会時間ギリギリまで美玲の手を握ってる


美玲がいつ起きても寂しくないように…


でも…俺は…寂しくて…死にそうだよ…


早く…早く…起きてくれよ…


「美玲…」


段々俺は眠くなって美玲の手を握りながら美玲が起きる事を願って眠っていた


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