蘭蝶
「それにさ。伶は私の背中を預けられる唯一無二の存在だから」


伶「美玲…っ。俺…っあんな酷い事言ったのに…っ!」


「私だって伶の立場だったらそう言ってたしそれにあの場所にだって行ってた。だから自分を責めないでね?」


伶「美玲っ…」


ぎゅっと私を抱き締めて私の名前を何度も呼びながら泣いている伶


力が入らない腕で私も伶を抱きしめ返す


暫く経つとすーすーと寝息が聞こえてきた


腕の中を見ると泣きつかれて寝ている伶の姿


見た目はあの頃より大人ぽくなってるけど寝顔はあどけない


「ふふ」


変わってない姿を見つけて思わず笑みが溢れた


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