蘭蝶
そんなある日奈々に呼び出された。


奈々「姫、辞めてくれない?」


「どうしてそんな事いうの…?」


まだ、信じたかったのかも知れない。


が、奈々は、見事に私の期待を打ち砕いた


奈々「そんなの目障りだからに決まってるでしょ?」


クスリと笑いながら言い切った奈々。


呆然としながらも私は


「……嫌。私は、姫を辞めない」


奈々「あっそ。好きにすれば?

辞めてくれないのなら、私にも考えがあるから」


冷たく言い放った後、奈々は、笑いながら言った。


その時の私は、奈々がこの後どんな事をするのかなんて分かってなかった。


分かるのはその直後の事だった。

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