蘭蝶
現れたのは、私達が通っている学校の制服を身にまとった優人達だった。



「美玲ー学校って何時からだ?」



『んーとね……8時半に門閉まってた気がする』



「まじ?今、8時40分だけど」



『え"嘘!?……まぁいいっか。母さん行ってきます』



「行ってらっしゃーい」



「俺は!?」



『はいはい』



そんな親父を軽く流し



『伶、優人、隼人!!早く行こっ』



「「おう」」



「美玲バイクで行くのか?」



『そうしたいんだけどさ?今、地味子の格好じゃん。地味子がバイク乗ってたら変でしょ』



そう。私と伶は、高校に入学してからずっと地味な格好をしている。
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