俺様副社長のとろ甘な業務命令
おまけ★副社長って何歳?
「そう言えば……副社長って何歳なんですか?」
甘い戯れの後の、まったりとしたひと時。
ふと、聞こう聞こうと思っていて聞きそびれていたことを思い出した。
ずっと聞けずにいた、副社長の年齢。
こんな深い関係になったというのに、未だに何歳なのかを知らない。
私の髪を指に巻き付けてクルクルと弄んでいた副社長は、そんな質問にその手を止めた。
「何歳? 言ってなかったか」
「はい、聞いてないです」
その返事を聞いて、そうだったか?と考えるように目を上向ける。
「お前と同じ歳だよ」
「えっ、タメ?! 同じ歳なんですか!」
「ああ、でも早生まれだから、学年では一つ上になるな」
「そうだったんですね……」
それを聞いて、あっ、と思い出す。
「早生まれって、何月なんですか?」
「一月だけど」
「えっ、凄い、一月! そうなんだ〜」
つい声を弾ませた私を、副社長は急に不審そうに目を細めて見つめる。
そして、いきなりムギュッと頬を摘まれた。