光と雪


ー―― コンコン







軽やかなノックに反応して素早く手首から手を離し色が戻ったのを確認して。








「はい」








『あたし、光里』







光里…?なんで?






「どーぞ」








静かに開かれた戸の先には優しくほほ笑んで立っている光里の姿。









手には……………








「……………それ」









< 12 / 31 >

この作品をシェア

pagetop