光と雪
「雪斗の部屋ってお花とか無かったじゃない? …だから、…」
足りない物…
それはお見舞いの品だった。
花どころか、果物などの食べ物さえない。
「…ありがとう」
まだ言い訳じみた事を言っていた光里は白い肌を覆い隠す様に真っ赤になって。
「そんなに喜ばなくても…いいのに」
きっと僕は輝く様な満面の笑みだったんだろう。
花に歩み寄り
一つの花びらに触れて、また光里に心から。
「ありがとう!!すっごく嬉しいっ」
笑いかけた。
光里はさらに真っ赤にしてゔぅ…っなんて意味の分からない奇声をあげていた。