『 』
あたしはじたばたしたが、先生には関係なかった。
なぜなら、先生はあたしの手首を頭の上で封じていたからで、足をじたばたさせてもずっと触ってきた。それどころか、『じたばたすると、胸まで動くよ?まるで僕に触ってほしそうに』と言ってきた。
あたしは涙目になって、気がついたら
「翔太ーー」
と叫んでいた。
すると、ガラガラとドアが開いて
「美樹」
という声。
「翔太」
「てめぇ美樹から離れろ」
そう言いながら先生に殴りかかった。
「あれ、もう見つかっちゃったのか。ほら、大好きな翔太くんの所へ行っていいよ。そのままはまずいだろうけど」
「っ」
あたしは慌ててボタンをして翔太の所へと向かった。
「翔太…あたし…汚く…」
「今日のはノーカンだ」
「えー。ノーカンなの?美樹ちゃん感度よかったとは言えないけど、色白美肌できめ細かい肌だったよ。吸いつきたかったな」
「っ」
あたしはその場に座り込んでしまった。
「美樹には俺がついてる。どんだけ汚れても美樹はキレイだから」
「っ、翔太…うぅ」
あたしは初めて大泣きした。そしたら…。
「大神!!!」
という声。
「先生…」
「三津谷、大神を頼む。このまま帰ってもいいから」
「あぁ」
「美樹行こ」
「どこに?」
「うーん。とりあえず帰るか。せんせー、俺と美樹…大神帰るわ」
「分かった」
「その前にカバンやら取りに行くから保健室で待ってろ」
「うん」
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