『 』
『悪い。今日日曜日なのに、一緒に居れない』などいったメールがあるだけ。理由は聞かない。恋人じゃあるまいし、ただの友達なのだから。そう思ったら、
「今まであたしの翔太だったのに」
と呟いた。
あれ、今、あたし、『あたしの翔太』って言った?いつの間に『あたしの』になってたんだろ。そう思ったら、涙が溢れ出していた。
「しょーたぁ、あたしのそばにいるって言ったじゃん。なんで、いなくなのよ〜…ひっく、ひっく、は〜〜〜っ。あーー。あたし、翔太が…っ…だ、だい、大、好き、っ、なのに」
あたしは、いつの間にか翔太に恋をしていた。
友達としての好きから、恋愛としての大好きに変わっていた。
そして、話の流れでメッセージのIDを交換して持っていた、有村さんにメッセージを送った。
そして、20分後、有村さんはあたしの家に来てくれた。
有村さんは、あたしの顔を見てびっくりしていたものの、とりあえずあたしの話しを聞いてくれるというので、聞いてもらった。
「やっと、大神さん、自分の気持ちに気づいたんだね」
「有村さん、どうしたらいいのか分からないです」
「実はね、江口さんと三津谷くん付き合ってるらしいんだ」
「え」
「知らなくても当然だよ」
「あたし、ちゃんと学校に行っていましたよ?」
「あたしと鈴村くんが大神さんの耳に入らないろうにしてから」
「それでも噂ぐらい…」
「三津谷くんに告白しそうな子がいるって噂も知らなかったのに?」
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