『 』
向かった。
すると…。
体育館には既に翔太がいた。
「ほらちゃっちゃとやるぞ」
「翔太、怒られるよ」
「名前」
「ごめん」
「敬語」
「ごめんなさい」
「学校なんだから気をつけろ。お前は3郡で俺は1郡なんだから」
「はい」
「早く準備するぞ」
「ありがとうございます」
「おぅ」
…このクラスの暗黙のルール。
3郡は1・2郡への呼び方は、女の子なら下の名前+さん、男の子は苗字プラスくん、1・2郡には敬語では話さなければならないというのがある。
翔太に敬語とか慣れない。
翔太に手伝ってもらいバレーの準備は終わった。
「三津屋くん、ありがとうございました」
「片付けは1人でやれよ」
「はい」
…まさかコレが2郡の子に見られてるとは思ってもなかった。
なんとか体育が始まり、体育の授業が始まった。
そして、マリさんに近づいた時耳打ちされた。
その言葉にギョッとした。
その言葉とは。


『大神、放課後屋上に来いよ。ミツには黙って』
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