この空の下で
伊織「おはようございます」
真央「おはよ、伊織〜」
伊織「真央さん、おはようございます」
この方は 真央さんこと 藤ヶ谷真央さん。
私の2歳年上で、ここに勤めて5年になる先輩。
背が高くて、ストレートの栗色の髪をいつもポニーテールにしてる。
ゆらゆら揺れるその髪をつい見てしまうほど、綺麗。
クールビューティに見られるけど、中身は全然違って、可愛くて乙女で、でも頼れて、私の憧れ。
真央「あたし昨日、多田さんの新作読んでたら興奮して寝れなくって結局睡眠時間1時間なんだよ…、全然眠いよね…」
多田さんとは、多田誠という主に恋愛小説を書く今人気の作家さん。
伊織「真央さん、ハマると全部知りたがるから〜」
真央「違うよ!あれはもう多田さんのテクニック!続き知りたいとかもはや思わせないわ、全部読む、それが当たり前みたいな」
なんて鼻息を荒くしながら力説する真央さんが可愛くって、笑顔になる。