私の彼氏は超肉食系
ここからが、本番だ。

「やかましい!! おめえたち! 堅気さんの前で騒ぐんじゃないよ!」

ボイストレーニングを積んでいてよかった。

控え室に声が響き渡る。

「ア、アネさん! ご無事で! 良かった!!」

ひとりのチンピラが涙を流して近寄ってくる。

「うっとうしいな。近寄んじゃねえよ! お前たち、ちったー静かにやんな!」

よかった。

あんまり近寄られたら、違う人間だとバレてしまう。

「そんな!! 組長がヤられたんでっせ! これが静かにしてられますか。」

「じゃあ、好きにやんな。分かっているだろうが、堅気の皆さんに傷をつけたら、いかんぜよ!」

「わかってまっさ。それは耳にタコが出来るほどオヤジから聞かせられてきたことや。」

「わかっとったらええんや。組に戻りな! 好きなだけ弔い合戦でもしたらええが。わしはこの通りの身体やから、一緒に行けんけど サチエが仕切ってくれるで。ええな禍根を残すんじゃねえぞ!!」

「「「「おー!」」」」

ヤクザたちが一斉に出口に向かって走りだした。

若干アレンジもしたが動画のセリフがそのまま使えた。
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