私の彼氏は超肉食系
「私のため?」

「さあ、どうなんだろうな。」

「そこは私のためって言うところでしょ。」

「じゃあ、そういうことにしておいてやるよ。ところで遠藤先生とのデートは楽しかったか?」

実は喫茶店のストーカーうんぬんという話自体が和重のデマカセだったことが発覚して、疎遠にしていた遠藤先生との付き合いを復活している。

そうは言っても会って話を聞くだけである。

彼の医大生時代の話や医者になるためのアドバイスは、医大に友達の居ない私には凄く有用なことばかり。

そのスマートなエスコートの仕方は是非とも和重に見習って貰いたい。

「イヤな人ね。先生とはそんなんじゃ無いって何時も言ってるでしょ。いつも親身になって話を聞いてくれて安心できる存在なんだから・・・。」

「俺は先生にも欲望は存在すると思うぞ。」

「私は医者の卵で彼はベテラン医よ。つりあわないじゃない。和重が居なければ欲望の解消をしてあげるくらいは、やぶさかじゃないけどね。」

和重は再びため息をつく。
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