私の彼氏は超肉食系
「何よ。」

「可哀想だと思ってな。」

「それは私が? 先生が? 和重じゃないよね。」

「何故、俺じゃ無いんだよ。こんなに頑張っているっていうのに『和重が居なければ』なんて言われて可哀想だろ。」

「冗談だって。もちろん、和重が一番よ。」

もう変なところで拗ねるんだから。

でも和重とも終わりかな。

私に取っては一番でも、彼に取っては単なる押し掛け女房だもの。

スターグループの経営者だなんて、先生以上に釣り合わない。

彼の婚約者が現れて直談判し来るんだろう。

そのときには、綺麗に別れてあげなきゃ。
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