私の彼氏は超肉食系
遠藤先生からメールが入っていた。
裕也の母親『一条ゆり』に裕也の病気のことを伝えたのでフォローして欲しいと書いてあった。
私が一番最初に気付いたことも喋ったらしい。
☆
「何故、裕也に性同一障害の可能性があることを言ってくれなかったのよ。」
強すぎる欲望への嫌悪感、触診行為をしたときの反応。
そして多くの女性と関係を持つことによるイライラ感の解消。
その全てが性同一障害の事例にソックリだった。
だが上手く欲望を押さえ込み普通の成人男性並みになっていれば、本人も気付かなかった可能性が高い。
あの時は考えに考えた結果、話さなかった。いや話せなかった。
その後、精神科病棟に入ることで自分で自分を見直す切っ掛けとなった。
そして気付いてしまったのだろう。
「あの時点で私がそのことを伝えたとして、貴女は信じられました? 私が別れたく無いがための言い訳にしか思えなかったのでは無いでしょうか。しかも、当時の私は医大生でも無い只のフリーターだったのですよ。」
遠藤先生に説明して貰えばよかったのだろうか。
無理だよね。
知っている連絡先は病院だけだった。
「それはそうだけど。その時点でも欲望を抑えるために遠藤先生にお願いして女性ホルモンの投与を行っていたのでしょう? だったら、そのことだけでも伝えて欲しかった。・・・って無理ね。当時そんなことをしているとわかったら、貴女を詰っていたわ。」
裕也の母親『一条ゆり』に裕也の病気のことを伝えたのでフォローして欲しいと書いてあった。
私が一番最初に気付いたことも喋ったらしい。
☆
「何故、裕也に性同一障害の可能性があることを言ってくれなかったのよ。」
強すぎる欲望への嫌悪感、触診行為をしたときの反応。
そして多くの女性と関係を持つことによるイライラ感の解消。
その全てが性同一障害の事例にソックリだった。
だが上手く欲望を押さえ込み普通の成人男性並みになっていれば、本人も気付かなかった可能性が高い。
あの時は考えに考えた結果、話さなかった。いや話せなかった。
その後、精神科病棟に入ることで自分で自分を見直す切っ掛けとなった。
そして気付いてしまったのだろう。
「あの時点で私がそのことを伝えたとして、貴女は信じられました? 私が別れたく無いがための言い訳にしか思えなかったのでは無いでしょうか。しかも、当時の私は医大生でも無い只のフリーターだったのですよ。」
遠藤先生に説明して貰えばよかったのだろうか。
無理だよね。
知っている連絡先は病院だけだった。
「それはそうだけど。その時点でも欲望を抑えるために遠藤先生にお願いして女性ホルモンの投与を行っていたのでしょう? だったら、そのことだけでも伝えて欲しかった。・・・って無理ね。当時そんなことをしているとわかったら、貴女を詰っていたわ。」