私の彼氏は超肉食系
「担当の弁護士事務所はどこですか?」

私はひとつ閃き聞いてみる。

「あの人にお願いしてヒロ・シャニーズ事務所が動いてくれることになったわ。あの法律事務所なら大手週刊誌では記事にならない。弱小週刊誌だけよ。」

伸吾さんが所属する事務所だ。

芸能事務所を経営する兄弟が居るため、芸能界には明るい。

人権問題に強く下手な記事を書けばすぐに訴訟問題に発展する。

この隣のテレフォンルームでは詳細な内容が話し合われているかもしれない。

それは拙い。

「あのう。弁護士さんには、私のことは・・・。」

「言ってないわ。出来る限り、誰も知らない方が良いでしょ。それとも、紹介したほうがいい?」

よかった。

万が一、伸吾さんが担当弁護士だったら、すべてあの男に伝わってしまう。

そうなれば、アメリカのあの男の家に拉致されてしまうかもしれない。

それは絶対に避けなくては!

< 19 / 307 >

この作品をシェア

pagetop