私の彼氏は超肉食系
ケ・イ・サ・ツ。

ダメっ。

今すぐ思い浮かぶのは一星テレビの社長か、あの監督の関係者だよね。

でも社長が万が一逮捕されるようなことになれば、何のために忙しい合間を縫ってドラマ出演やこの番組に出演したのか分からなくなってしまう。

スターグループでも窮地に陥っている一星テレビを助けてやってほしいと和重にお願いされたからなのに。

「待って。和重に相談してみる。」

私は、スマートフォンから電話する。

「和重! 大変なの。お願いすぐに来て!!」

和重は意外にも5分ほどで到着する。

カオリお姉さまと白髪の背の高い男性も一緒である。

「カオリお姉さま!」

思わず抱きついてしまう。

正直恐かったのだ。

誘拐されたときは私ひとりが不幸になれば終わりだった。

だか今回は違う。

頑張っている和重を巻き込みたくはなかった。
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