私の彼氏は超肉食系
「おおっ。それはいい案だな。それならば金輪際コイツが『西九条』さんに不法な行為もできない。」

「それに彼女が女優を続けていくのに問題となる一族からの圧力が掛けられなくなるわけです。」

「ちょっと待って! それって一星テレビの経営にタッチしなければいけないってこと?」

副業女優もキツイのにそんなことにまで時間を割いていられない。

「違う。年1・2回ある株主総会で投票するだけだ。いくら時間が無いお前でもそれくらいできるだろう。それとも何か他にいい案があるか?」

和重と別れても一生縁が切れないってことじゃない。

誰かのモノになった和重を見続けなければいけないなんて、私に耐えられるのかな。

「間に合った? どういうことなのお父さん。こんな大事なことを決めるのに私抜きで行なうなんて。」

ひとりの女性が会議室に飛び込んできた。

噂の娘さんらしい。

あれっあの女性は・・・。

「・・・東山さんが会長の娘さんなんですか?」
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