私の彼氏は超肉食系
御曹司と求愛ダンス
「志保。俺と結婚してくれ。」
「何よ和重。突然。それに『中田』さんも『お菓子屋』さんも居る前よ。」
ようやく自宅マンションに戻ってきている。
番組が終了して3時間も経っているにも関わらず『お菓子屋』さんは待っていてくれた。
あきえちゃんは学校があるから寝ていたけどね。
「皆の前で言わなければ本気だとわからないだろ志保は。どれだけはぐらかせば気が済むんだ?」
『中田』さんと『お菓子屋』さんは聞いていない振りをしてくれているが会話が途絶えている。
「別に、はぐらかしてないわよ。気のせいよ。」
「もうこれまでで6回もプロポーズしているのに、聞こえなかった振りをされたのが3回。冗談にされたのが2回。最後の1回はキスをされてベッドに縺れ込まれたんだぞ。浮気男の常套手段じゃないんだから、嫌なら嫌と言って欲しいんだ俺は。」
この男、意外と細かい。
「嫌じゃないから困ってるんでしょ。」
「嫌じゃないならどうして!」
「だって和重には、もっと素敵な良家の子女が現れるわよ。そのときに離婚されたくないの。」
「来ねえよそんなの。」
「嘘よ。カオリお姉さまは身上書が机の上で山になっているって言っていたもの。」
「何よ和重。突然。それに『中田』さんも『お菓子屋』さんも居る前よ。」
ようやく自宅マンションに戻ってきている。
番組が終了して3時間も経っているにも関わらず『お菓子屋』さんは待っていてくれた。
あきえちゃんは学校があるから寝ていたけどね。
「皆の前で言わなければ本気だとわからないだろ志保は。どれだけはぐらかせば気が済むんだ?」
『中田』さんと『お菓子屋』さんは聞いていない振りをしてくれているが会話が途絶えている。
「別に、はぐらかしてないわよ。気のせいよ。」
「もうこれまでで6回もプロポーズしているのに、聞こえなかった振りをされたのが3回。冗談にされたのが2回。最後の1回はキスをされてベッドに縺れ込まれたんだぞ。浮気男の常套手段じゃないんだから、嫌なら嫌と言って欲しいんだ俺は。」
この男、意外と細かい。
「嫌じゃないから困ってるんでしょ。」
「嫌じゃないならどうして!」
「だって和重には、もっと素敵な良家の子女が現れるわよ。そのときに離婚されたくないの。」
「来ねえよそんなの。」
「嘘よ。カオリお姉さまは身上書が机の上で山になっているって言っていたもの。」