私の彼氏は超肉食系
「だから、志保は裕也の二の舞になることを恐れているんだろうよ。」

そこまでの心配はしていない。

『中田』さんの視線はあそこまで欲望にまみれてないもの。

「アレは特殊な例よ。でも限界を超えたら、アイドルとしてやっていけなくなると思うの。ファンにエロい視線を向けたら終わりでしょ。」

「ははは、それは無いって。」

経験があるのか『中田』さんはそう言いつつも目が泳いでいる。

「そうかなぁ? 私に対してもそんな視線を送っているつもりは無かったんでしょ。」

「うっ。それは。」

「マッミーお前。どうやって発散してきたんだ。今まで。」

今度は『お菓子屋』さんが質問する。

あきえちゃんの父親としては聞きたかっただろうが、友人としては聞きづらかったよね。

「あきえちゃんに恋愛感情を持つまでは、普通に彼女が居たけど。それからはアレだよアレ。」
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