私の彼氏は超肉食系
東都ホテルのロビーに向かおうと回転扉の方向へ向かって歩いていたときだった。
ロビーに彼の母親を見つけ手を振ろうとするが思いとどまる。
傍に伸吾さんが居た。
これで伸吾さんが担当することは確実。
私は慌てて物陰に隠れてスマートフォンから電話を掛ける。
「どうしたの?」
「あのう。突然の雨で濡れてしまって・・・それで・・・ロビーへはちょっと・・・。」
「恥ずかしいのね。別に構わないんだけど、フロントの人に言えばタオルも貸してくれるし。まあいいわ。貴女はこんなホテルは初めてなのね。気後れするのもわかるわ。ちょっと待ってね。今行くから。」
回転扉の傍からロビーを覗き込んでいると彼の母親が伸吾さんに何かを話しかけている。
そして伸吾さんに向かって深々と頭を下げるとひとりでこちらのほうにやってくる。
「本当だわ。嫌な雨ね。これカードキー。あちらの階段を下っていくとブティックショップの通りに入れるから、そこを通り抜けて突き当たりにあるエレベーターを使って53階に上がれば、この部屋番号の階に到着するわ。ほかに何か質問はある?」
やけに詳しい。
誰にも見られずにホテルの部屋に入ることに慣れているようである。
彼の本当の父親と密会する場合にも、このホテルを利用しているのかもしれない。
ロビーに彼の母親を見つけ手を振ろうとするが思いとどまる。
傍に伸吾さんが居た。
これで伸吾さんが担当することは確実。
私は慌てて物陰に隠れてスマートフォンから電話を掛ける。
「どうしたの?」
「あのう。突然の雨で濡れてしまって・・・それで・・・ロビーへはちょっと・・・。」
「恥ずかしいのね。別に構わないんだけど、フロントの人に言えばタオルも貸してくれるし。まあいいわ。貴女はこんなホテルは初めてなのね。気後れするのもわかるわ。ちょっと待ってね。今行くから。」
回転扉の傍からロビーを覗き込んでいると彼の母親が伸吾さんに何かを話しかけている。
そして伸吾さんに向かって深々と頭を下げるとひとりでこちらのほうにやってくる。
「本当だわ。嫌な雨ね。これカードキー。あちらの階段を下っていくとブティックショップの通りに入れるから、そこを通り抜けて突き当たりにあるエレベーターを使って53階に上がれば、この部屋番号の階に到着するわ。ほかに何か質問はある?」
やけに詳しい。
誰にも見られずにホテルの部屋に入ることに慣れているようである。
彼の本当の父親と密会する場合にも、このホテルを利用しているのかもしれない。