私の彼氏は超肉食系
名案だ。
引退するには十分な理由だよね。
「お前なぁ。俺が何故籍を入れないか忘れてないか? 俺の正式な配偶者になれば、あらゆる夫婦同伴の席に強制的に出席させられることになるんだぞ。そうなれば当然、医学生として在学できなくなるぞ。それでもいいのか?」
「ちぇっ。ダメかぁ。」
「お前、本当に酷い女だな。こっちは、お前が医者になるまで我慢しようとしてるのに・・・。全く酷いぞ。」
「ごめん。そうだったよね。忘れてた。」
☆
「というわけで伸吾さん、この『ユウ』っていう子をアメリカでデビューさせて成功したら、渡米するという条件でどうかな。」
私に会いにきた伸吾さんに裕也の写真を見せる。
随分、様変わりしているから気付かれないと思うけど、流石に裕也を知っている人間に見せるのはビクビクものよね。
私にできる範囲で裕也に芝居をやらせてあげれる手段がひとつあることを思い出したのである。
あの男に借りを作るは嫌だが、裕也にずっと愚痴を聞かされるのも嫌なのよね。
引退するには十分な理由だよね。
「お前なぁ。俺が何故籍を入れないか忘れてないか? 俺の正式な配偶者になれば、あらゆる夫婦同伴の席に強制的に出席させられることになるんだぞ。そうなれば当然、医学生として在学できなくなるぞ。それでもいいのか?」
「ちぇっ。ダメかぁ。」
「お前、本当に酷い女だな。こっちは、お前が医者になるまで我慢しようとしてるのに・・・。全く酷いぞ。」
「ごめん。そうだったよね。忘れてた。」
☆
「というわけで伸吾さん、この『ユウ』っていう子をアメリカでデビューさせて成功したら、渡米するという条件でどうかな。」
私に会いにきた伸吾さんに裕也の写真を見せる。
随分、様変わりしているから気付かれないと思うけど、流石に裕也を知っている人間に見せるのはビクビクものよね。
私にできる範囲で裕也に芝居をやらせてあげれる手段がひとつあることを思い出したのである。
あの男に借りを作るは嫌だが、裕也にずっと愚痴を聞かされるのも嫌なのよね。