私の彼氏は超肉食系
ファン根性まるだし
「ねえ和重。それじゃあストーカーだよ。わかってる?」
一星テレビの1時間ドラマ『無表情の女』シリーズが終わり、芸能事務所の社長がどうしても次の仕事を入れろと煩いもんだから、ある映画の端役を受けて挨拶に行った。
もう和重が知っていた。
いくらなんでも早すぎる。
「うっ・・・。でも世界のスギヤマ監督の映画だろ。端役とはいえ、そう簡単にはオファーなんか来ないんだよ普通は。」
有名な映画監督らしいことは知っている。
ご挨拶がしたいと事務所の社長が付いてきたからね。
この映画出演には裏がある。
伸吾さんに依頼したアメリカで『ユウ』が芝居をできる場を作る交換条件でこの映画に出ろと言われた。
映画監督とあの男は旧知の仲らしい。
『ユウ』の愚痴を聞きたくなかったし、短期間で終わりそうなので受けることにした。
「知らないわよ。知ってるでしょ、うちの事務所がそんな大きな仕事を取ってこられないこと。」
はっきり言って、うちの芸能事務所は弱小である。
事務所側から働きかけて取れる仕事なんてエキストラが精々で、最近オーディション枠が貰えるようになったくらいなのよね。
一星テレビの1時間ドラマ『無表情の女』シリーズが終わり、芸能事務所の社長がどうしても次の仕事を入れろと煩いもんだから、ある映画の端役を受けて挨拶に行った。
もう和重が知っていた。
いくらなんでも早すぎる。
「うっ・・・。でも世界のスギヤマ監督の映画だろ。端役とはいえ、そう簡単にはオファーなんか来ないんだよ普通は。」
有名な映画監督らしいことは知っている。
ご挨拶がしたいと事務所の社長が付いてきたからね。
この映画出演には裏がある。
伸吾さんに依頼したアメリカで『ユウ』が芝居をできる場を作る交換条件でこの映画に出ろと言われた。
映画監督とあの男は旧知の仲らしい。
『ユウ』の愚痴を聞きたくなかったし、短期間で終わりそうなので受けることにした。
「知らないわよ。知ってるでしょ、うちの事務所がそんな大きな仕事を取ってこられないこと。」
はっきり言って、うちの芸能事務所は弱小である。
事務所側から働きかけて取れる仕事なんてエキストラが精々で、最近オーディション枠が貰えるようになったくらいなのよね。