私の彼氏は超肉食系
最低の顛末
その場所から進んできた道を戻り、脇にあった階段を下ると自動ドアが開く。
高級なブランドが並ぶブティックの前を堂々として通りすぎる。
彼の母親が連絡を入れるそうなので10分くらい後で部屋に入るように指示されている。
エレベーターホールの前にレストルームがあったので入ることにした。
鏡の前に立つと鏡には淀んだ瞳をした女が映っていた。
完璧な化粧をしていた彼の母親とは対照的である。
しっかりしろ! 私。
医者がこんな程度のことで動揺してどうするんだ!
だが、彼の母親のように完璧な化粧をする気がおきないので軽く化粧直しだけを行った。
このほうが彼も安心するだろう。
化粧とは女にとって身を守るための装備だから、完璧に化粧をしてしまえば、盾を持って彼の前に出ているのと同じになってしまう。
それでは彼も気を許してくれないだろう。
もっと自然な笑顔が作れればと思ったが鏡に映っているのは愛想笑いをしている女だ。
これならば無表情のほうが良い。
無表情のまま彼の前に出て、無表情のまま彼に抱かれればいい。
何を恐がることがある。
1年も同棲していたのだ。
私がどんな女なのかは彼も分かっているはずである。
高級なブランドが並ぶブティックの前を堂々として通りすぎる。
彼の母親が連絡を入れるそうなので10分くらい後で部屋に入るように指示されている。
エレベーターホールの前にレストルームがあったので入ることにした。
鏡の前に立つと鏡には淀んだ瞳をした女が映っていた。
完璧な化粧をしていた彼の母親とは対照的である。
しっかりしろ! 私。
医者がこんな程度のことで動揺してどうするんだ!
だが、彼の母親のように完璧な化粧をする気がおきないので軽く化粧直しだけを行った。
このほうが彼も安心するだろう。
化粧とは女にとって身を守るための装備だから、完璧に化粧をしてしまえば、盾を持って彼の前に出ているのと同じになってしまう。
それでは彼も気を許してくれないだろう。
もっと自然な笑顔が作れればと思ったが鏡に映っているのは愛想笑いをしている女だ。
これならば無表情のほうが良い。
無表情のまま彼の前に出て、無表情のまま彼に抱かれればいい。
何を恐がることがある。
1年も同棲していたのだ。
私がどんな女なのかは彼も分かっているはずである。