私の彼氏は超肉食系

「店長！　ブレンド１２です。」

しばらくすると厨房からコーヒーの良い香りが漂ってくる。

「志保ちゃん。ブレンド１２できたよ。できれば、座らせてきてくれるかな。」

出来上がったコーヒーを前に店長が無茶を言い出す。

「すみませんが、他のお客様の邪魔となりますので、お話し合いは座ってお願いします。」

女性たちの視線が一斉にこちらを向いたがそのまま１分ほど睨みあっていると、諦めたのか彼を奥の角の席に押し込み周囲の女性たちが座っていく。

「君！　僕、クリームソーダね。」

渦中の彼が女性たちの視線を自分のほうに向ける。

どうやら、余裕の様子。

これくらいの修羅場を何度も潜っているのだろう。