私の彼氏は超肉食系
「伝言役とかでしょうか、まさかマネージャーとか言わないですよね。これから6年間は医大の勉強だけで精一杯ですよ。」

私は芸能界に全く興味が無いから、どうでもいいけど。

時間を拘束されないのなら拒絶するほどのこともないよね。

「大丈夫よ。月に数回、タレント活動をするだけだから。まだ基礎教育中だから実習とかは、そう無いでしょ。」


私がタレント!!


いきなり爆弾発言をされてしまい、何も喋れなくなってしまう。

そういえば喫茶店での彼の爆弾発言のあと上手く言葉が出なかったことを思い出す。

やはり親子だ。

「ちょっと、大丈夫?」

きっと顔が真っ青になっていたのだろう。

焦った彼女が身を乗り出す。

私は何度も深呼吸を続け少しでも冷静さを取り戻そうとする。

「私がタレントですか?」

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