私の彼氏は超肉食系
彼女を手で制して暫く待ってもらう。

「いきなり私が彼女たちハーフのタレントや女優をプロデュースをすると言っても不自然でしょ。」

「まあ、裏の事情を知らない一般人からすると、そうですね。」

「そうなのよ。ほら、貴女と私って似ているじゃない。だから、私の後継者という位置付けで本格的なプロデュースをする。そのついでに友人である『ベティー』たちもプロデュースをする。これなら、納得できるじゃない。」

またもや爆弾発言である。

私が彼女と似ているらしい。

確かに顔の骨格あたりは似ている気がするが印象は全く違う。

「私が貴女に似ているんですか?」

「そうよ。私の若いころにソックリ。貴女、私の映画とか見ていないでしょ。」

「はあ、すみません不勉強なもので・・・。」

ネットで彼女の映画の画像とか見たはずだが碌に覚えていない。

「そう言うと思って、上に部屋を取ってあるのよ。一度、キチンとメイクさせてくれない。きっと、私の言うことが納得できると思うから・・・。」

お願いと言いながらも拒否権は無いらしい。

私はそのまま連行されてしまう。

何故この帝都ホテルに部屋が取ってあるのかと不思議に思ったが、彼女は初めからそう企画していたそうで、急遽集めたスタッフも部屋に向かっているそうだ。

つまり私は、敵の罠の渦中にわざわざ踏み入ってしまったというわけらしい。

< 41 / 307 >

この作品をシェア

pagetop