私の彼氏は超肉食系
純愛でもスキャンダル
『カットー! お疲れ様でした。』
スタジオの2階にあるコントロールルームから声が掛かる。
「申し訳ありませんでした。」
今回の収録では空気を読まない発言を繰り返して、芸能界のお仕事を増やしそうな『お菓子屋十万石』さんの信頼を損ねるつもりだった。
だけどなんか違う意味で番組を無茶苦茶にしてしまった気がするので謝ることにした。
「今日は良かったよ。本当は謝るのは僕のほうなんだ。君がMotyのファンだと聞きかじった僕が、彼を呼んだんだよ。今まであまりにも完璧すぎたからさ。偶にはイジられ役もやってもらわないと視聴者が納得しないと思って仕組んだんだ。ごめんな。これじゃ娘に怒られるよ。」
そうか。
この2人がイジり役として組めば一方的にイジられるしかない。
私が先に自滅しなかったら、番組内でイジられる予定だったのね。
「そうだよ。先輩。僕はイジり役であってイジメ役じゃないんだから、もうちょっとで悪役にされるところだったじゃないか。」
「ちゃんとフォローしてやっただろ。後で娘に怒られるのは決定的だ。お前、なんとかしろ。」
「できるわけないだろ。できるのは僕も一緒に怒られることくらいだよ。」
「なんなら、私がお家にお伺いしましょうか? ちゃんと自滅したんだって言いますから。」
「あれって自滅なの? その後が完璧すぎて防御のために演技をしたのかと思ったんだけど。」
やっぱり俳優って職業は、そう思われるんだ。
好きなアイドルに言われると落ち込む。
「そうやって『中田』がイジメるから、泣いちゃうんだろ。全く持ってなってないなー。相手によって、イジり方を変えろよ。といつも言ってるだろ。」
『お菓子屋』さんは、そう言いながら私を庇おうとしてくれる。
「また。そうやって僕を悪役にするー。全く誑しなんだからー。気をつけなよ、『お菓子屋』さんって狼の面を被った振りをしている狼だからさ。気軽に家に行くなんて言っちゃダメだ。パックリと食われちゃうよ。」
今度はおどけたふりして『中田』さんが笑わせてくれる。
落ち込んだのが顔に出ていたらしい。
スタジオの2階にあるコントロールルームから声が掛かる。
「申し訳ありませんでした。」
今回の収録では空気を読まない発言を繰り返して、芸能界のお仕事を増やしそうな『お菓子屋十万石』さんの信頼を損ねるつもりだった。
だけどなんか違う意味で番組を無茶苦茶にしてしまった気がするので謝ることにした。
「今日は良かったよ。本当は謝るのは僕のほうなんだ。君がMotyのファンだと聞きかじった僕が、彼を呼んだんだよ。今まであまりにも完璧すぎたからさ。偶にはイジられ役もやってもらわないと視聴者が納得しないと思って仕組んだんだ。ごめんな。これじゃ娘に怒られるよ。」
そうか。
この2人がイジり役として組めば一方的にイジられるしかない。
私が先に自滅しなかったら、番組内でイジられる予定だったのね。
「そうだよ。先輩。僕はイジり役であってイジメ役じゃないんだから、もうちょっとで悪役にされるところだったじゃないか。」
「ちゃんとフォローしてやっただろ。後で娘に怒られるのは決定的だ。お前、なんとかしろ。」
「できるわけないだろ。できるのは僕も一緒に怒られることくらいだよ。」
「なんなら、私がお家にお伺いしましょうか? ちゃんと自滅したんだって言いますから。」
「あれって自滅なの? その後が完璧すぎて防御のために演技をしたのかと思ったんだけど。」
やっぱり俳優って職業は、そう思われるんだ。
好きなアイドルに言われると落ち込む。
「そうやって『中田』がイジメるから、泣いちゃうんだろ。全く持ってなってないなー。相手によって、イジり方を変えろよ。といつも言ってるだろ。」
『お菓子屋』さんは、そう言いながら私を庇おうとしてくれる。
「また。そうやって僕を悪役にするー。全く誑しなんだからー。気をつけなよ、『お菓子屋』さんって狼の面を被った振りをしている狼だからさ。気軽に家に行くなんて言っちゃダメだ。パックリと食われちゃうよ。」
今度はおどけたふりして『中田』さんが笑わせてくれる。
落ち込んだのが顔に出ていたらしい。