空のうた

送信完了と同時に、今日最後のﾁｬｲﾑが鳴った。

――ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ――･･･


きりーつ。ありがとうございましたぁー。

授業の用意を机の中に入れていたときに･･･。

「由奈ぁ〜。」


「理香〜。ごめんねｯ。。」

「いいよぉ〜。また、別の日に遊びに行こうね♪」

「うん♪」

そのあと、しばらく、たわいもない話をしていた。


･･････ちら･･･。

ふと、顔を上げるとちょうど時計が見えた。
４時２０分･･･。

･･･あー。

「理香〜、そろそろ帰らなきくちゃっ。」

「･･･ほんとだ、もうこんな時間。帰ろっかー。
ばいばーい。また、明日ね♪」

「うん。
また、明日〜。」

あたし達は、お互い手を振りながら、校門を通った。

私達の家は正反対だから、一緒に帰らない･･･というか、帰れない。だから、いつも教室か校門でばいばいする。