魅惑のプリズナー〜私は貴方に囚われた〜
シュウの意図が知れない以上、完全に信用することはできないというもの。
何しろあの人は……
ぶるぶると拳を震わせて、怒り任せに布団に叩きつける。
……そう。とっても、とっても!
とーっても、食えない人だということが早々分かったのだ。
失態、怠りはもちろんのこと。
油断など、とんでもない!
常に私の前では柔和を装っていても、その立ち回りは周到でいてその諸々が打算的。
結果として、私にその上っ面の意味は成されない。
側から見れば完璧ではあるのだろうけど、なぜか分かってしまうのだから。
……どうして、なのか。
私の第六感は欺けないぞという、意識しないところでの辺に勝気な自信から来ていたり……?
まさかのインスピレーションかと思い始めるくらいには、私の頭は既に2、3本のネジが軽くぶっ飛んでいるのかもしれない、と本気で思ってみたり。