魅惑のプリズナー〜私は貴方に囚われた〜
しばらくの間、何を言われたのか理解できなかった。
というのも、信用できなかったからだ。
まさか、出来すぎている。
偶然アサヒのことを知っている人に出会って、短時間でその糸口を見つけてしまえるかもしれないだなんて。
「本気で言っていますか?貴方はアサヒとどういう関係なんですか?
アサヒはどこにいるんですか?それと…——」
「ああ、待った待った。んな一遍に言われても答えられねえよ」
自分で思っていたほど冷静ではなかったらしい。
男性に宥められて、縮こまる。
そんな私を見て彼は、ふっと笑って言った。