魅惑のプリズナー〜私は貴方に囚われた〜
アサヒに守られて、アサヒに助けてもらって、アサヒに支えてもらって、アサヒに命を救われる。
本当にそれで——いいの?
聞く権利?
聞かない自由?
……違う。
私は、聞かなくてはいけないんだ。
知らなければ前に進めない。
アサヒを解放してあげられない。
なら、するべきことは一つだけ。
——でしょう?
「——ぉ、え……て、くだ……さ…」
「なんだ?聞こえねえな」
「っ…教えて、ください…!アサヒの秘密。あなたが知っている限り、全部」
私の叫びに、一つ息を吐く。
「……俺を信じていいのか?」
「信じます。少なくとも、アサヒに対しての貴方の想いに嘘はないと思うから」
問いかけに、一瞬も迷わず言葉を紡ぐ。