魅惑のプリズナー〜私は貴方に囚われた〜
あんな話を聞かされて。
止まれるはずがないでしょう?
制止を甘んじて受け入れる理由はないでしょう?
取り乱さないわけはないでしょう?
行動を起こしてどうするのか。
ただ謝るだけで済むと思っているの?
まさか!
そんなわけがないでしょう。
それを今一番理解しているのは私なのだから。
今までも散々反抗してきた。
道徳や倫理に背いてきた。
今更、他の何を気にできるというの?
「後悔しないか」と問われた。
「しない」と即断したのは私。
最後に決めたのは自分自身。
聞いてしまったからには、戻れない。
戻れるわけがない。
ここまで聞いてしまったからには、全てを明らかにしないと意味がない。