魅惑のプリズナー〜私は貴方に囚われた〜
うん、君を閉じ込めたのは、何もアリサを隠すためだけではなかったということだよ。
納得した?そう、良かった。
準備は整った。
それから、アリサに枷をかけて目を覚ますのを待つことにしたんだよ。
即席にしては結構頑丈だったね、あの枷。
え?ああ、違う違う。僕に変な趣味はないから安心して。
でも確かにいいかもしれないね。
アリサを永遠に僕の中に閉じ込めるんだ。
最高だとは思わないかな?
……ごめんね、冗談だから。
本気にしなくてもいいんだよ。
*
「戯言は多かったけど、大体はこんな感じかな。
聞いていて良い話ではなかったよね」
「……うん。でも、聞けて良かったとは思う」
「へえ」