魅惑のプリズナー〜私は貴方に囚われた〜

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彼女と通じ合って、嬉しいと思うのはどうしてだろう。


あれだけこの想いを封じ込めようと躍起になっていたというのに。


彼女と話していると恥ずかしくて仕方がない。


彼女の仕草や言動ひとつで顔が熱くなる。


アリサから見た僕は、真っ赤な顔で挙動不審になっていることだろう。



『アサヒが一緒ならどこにでも行ける』


そう言って笑った彼女があまりにも綺麗で、見ていられなかった。



僕は、これほどまでに分かりやすい反応を見せる人間だっただろうか。


姉弟だと思い込もうとして、抑圧されていた反動かもしれない。


アリサといると、感情のコントロールがどうも上手くいかない。



ああ、幸せだ。


彼女の言葉で僕は何もかも忘れてしまえそうだ。


そんなこと、できるわけがないと分かってはいても。