魅惑のプリズナー〜私は貴方に囚われた〜



伝わる威圧感。


震えた声から汲み取れる怒気。


いや、これは……




哀愁——。



彼は、悲しんでいる。


切なに、何かを堪えるように。


その瞳が告げるものは、ただただ黒に紛れる同色の、暗い闇ばかりだった。





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