魅惑のプリズナー〜私は貴方に囚われた〜
何かあったのかと、逆に私に問うシュウに、早々本題を切り出した。
「今日掃除をしていたら、あるものを見つけて。それで心配になったので、一応……」
体調確認を、と萎みながら話す。
それに尚も訳が分からないと問いかける視線を向けてくるシュウ。
先程の小瓶を持ち出してみせると、一瞬で顔色を変えた。
「そっ……れは……」
「これ、なんですか?」
「それ……それ……は……」
言葉を詰まらせるシュウに押し気味に顔を近づける。
けど、シュウはろくに言葉も発せない状態と化していた。
俯いた彼を下から覗き込むと、驚くことに顔面蒼白。
ひどく青ざめた顔をしていた。
「あ……ぅ、ぁ……あ、ぁ……」
何を言っているかも理解できないけど、きっと本人も自覚していない。