魅惑のプリズナー〜私は貴方に囚われた〜
もしも自分の愚直な決断と行動でシュウを傷付けてしまったことが原因なら、私など今すぐ朽ち果てればいい。
そう。一人でずっと、孤独に苛まれて、腐ってしまえばいい。
それで満足か否か、もちろん自分が一番分かっているけれど。
それ以外に彼を呼び戻す口実も希望もないのなら、それでもいいかもしれない。
むしろ本望だ。
幸いかどうか、食材はもうすぐ尽きる。
シュウの分の食事がゴミとなる様を見るのはとても、胸を痛めるけど仕方ない。
ああ、心残りは次に私が彼に会えるのは、私がもうシュウをこの眼で見られなくなっているということのみ。
縁起でもない?結構!
私は彼に会うためなら、たとえ自分が死んでもいいのです。
ああ、狂っている。
シュウよりよっぽど、私の方が狂信的だ。